映画『明日に向って撃て!』(1969) 感想と評価

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体制に逆らい続け、華と散りゆくアウトローの美学。ニューシネマの金字塔。

映画データ

『明日に向って撃て!』

(原題:Butch Cassidy and the Sundance Kid)

1969年/アメリカ/110分
監督:ジョージ・ロイ・ヒル
脚本:ウィリアム・ゴールドマン
撮影:コンラッド・L・ホール
音楽:バート・バカラック
出演:ポール・ニューマン/ロバート・レッドフォード/キャサリン・ロス

映画の感想と評価

終始コンラッド・ホールの映像に目が釘づけ!

駆け抜ける二人を垣根越しに追うカメラはまるでゾエトロープを覗いてるようで夢見心地。

その後「新時代がなんだってんだ!!」と、当時の新しい発明品である自転車を乱暴に捨て去る主人公。

このシーンがいかにもニューシネマ的ですね。体制になじめない男たちの哀しき生き様が象徴されています。

そして、捨てられた自転車の車輪が静かな水の流れに絡まる光景。これがひたすらに美しい。

このシーンや急流に流されるシーンは、制御できない存在を意味する水の流れ = 新しい時代の流れに翻弄される二人の姿を暗示したものでしょうか。

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『ワイルドバンチ』と同年公開で、同モチーフを扱っており、しかもスローモーションの銃撃シーンがあったりとペキンパーライクな演出もアリ。ジョージ・ロイ・ヒル監督が影響されたかは定かじゃないですが。

強敵の姿が遠巻きだったり後ろを向いてたり、ハッキリと見えないのもブロフェルド大佐的で不気味な演出。

『見えない恐怖』『激突!』等もそうですが、全貌を表さない敵はロマンあってカッコイイ!

天才バカボンに登場する「手」だけしか姿を現さない謎の一家も同じ不気味さでした。

自転車で駆け回るブッチとエッタを映しながら「雨にぬれても」が流れる有名なシーンについては、先に用意された映像に合わせてバカラックとハル・デヴィッドが歌を付けたとのこと。

映像の編集段階ではサイモン&ガーファンクルの「59番街橋の歌」が付けられていたそうな。

有名なストップモーションのラストシーンは、のちに『ドラゴン/怒りの鉄拳』でも引用されましたね。

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