映画『リメンバー・ミー』ネタバレ感想と評価:歌の威力が”アナ雪”級「泣ける」だけじゃない!

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こんにちは!フィルミナ(@filminaty666)です。

え、小学校低学年のキッズ客に囲まれてボロボロに泣いていたおじさんを見かけなかったか?たぶん僕です。

予告編

『リメンバー・ミー

(原題:Coco)

2017/アメリカ

監督:リー・アンクリッチ

あらすじ

ミゲルは天才的なギターの才能を持ち、ミュージシャンを夢見る少年だ。

しかし。

先祖に起きた悲しい事件が原因で、彼の一族には「音楽禁止の掟」が定められていた。

そんなある日。

ミゲルは憧れの伝説的ミュージシャン、デラクルスの霊廟に飾られていたギターを手にした。

それをきっかけに、まるでテーマパークのように楽しく美しい「死者の国」へと迷いこんでしまう。

ミゲルはそこで出会った陽気で孤独なガイコツのヘクターに協力してもらい、元の世界へ戻る方法を探るが……。(映画.com)

ネタバレ感想と評価

たとえば僕が死んだら

そっと忘れてほしい

淋しい時は僕の好きな

菜の花畑で泣いてくれ

これは森田童子さんが歌った「たとえばぼくが死んだら」の歌詞です。

私フィルミナはバンド活動をやってるんですが、この歌詞みたいに

「自分という個人のことは忘れられていいな」

それから

「でも自分が残した音楽だけは誰かの心の中で生き続けてほしいな~」

と、なかなかムシのいいことを考えて音楽作りに励んでいます。

それが今回『リメンバー・ミー』を観て、

「自分が忘れられても、自分は誰かの事をできるだけ忘れたくないな」

と思うようになりました。

「テーマ = 語られる内容」と「方法 = 語り方」

多くの物語を構成するのはその2つ。

その中には方法のいかんを問わず、テーマだけで無条件に惹かれてやまない物語があります。

その一つが「過去へのリスペクト」というテーマ。

「過去」とは芸術に限らず、たとえば身の回りの家具、田畑、学問、お料理のレシピ……などなど、世の中に存在するありとあらゆるモノや情報を指します。

それらは名前も知らない誰かが、過去に一生懸命に頑張って遺してくれたものばかり。

そして私たちは、日々それを意識せず、当たり前のように恩恵に浴して生きている。

なので、

「自分を取り囲む全てのモノ。その後ろには、必ず誰かの血と汗と涙が隠れている」

「世の中に自分と関係のないモノなど一つもない」

最低限そういう意識を持つ事が、自分なりの過去に対する敬意の示し方だと考えてます。

さらに、そのメッセージを作品に込めて人々に届けること。

方法の違いこそあれ、それ自体がとても尊い営みです。

『リメンバー・ミー』は

「時を越え、私たちを支え、力をくれた人のことを決して忘れない」

という一文が示す通り、「過去の個人」へのリスペクトに溢れたひたすら誠実な作品です。

このテーマは『スローターハウス5』『メッセージ』にも共通する部分。

テーマを語るための世界観もユニークでした。

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「人は死んだら死者の国で賑やかに暮らす」

その設定自体はポピュラーなものですが、今作ではさらに

「この世に自分を覚えている人が1人もいなくなると、死者はあの世でも存在できなくなり、本当の死を迎える」

という残酷な結末が用意されています。

たとえば死者の国で主人公ミゲルが出会った、ギター弾きの死者おじさん。

この世のみんなから忘れられた彼の体がスーーーと光り、消滅するシーンにはショックを受けました。

私もバンドでギターを弾く者として、消滅した死者おじさんにシンパシーを感じてしまいます。

しかし今作で嬉しかったのは、

「言葉ではなく、音楽が呼び水になり、大切な人の事を誰かに思い出させる」

と、芸術が持つ力についても謳われていること。

『エンジェル・ウォーズ』『僕らのミライへ逆回転』『パシフィック・リム』などなど、「過去の芸術」にリスペクトや偏愛を捧げた作品には、たくさんの感動をもらってきました。

「過去への敬意」そして「芸術への讃歌」という、地域や文化、老若男女とわず普遍的なテーマ。

それをお説教くささゼロで、子供達にも受け入れやすく、面白く伝える。

つまり童話が果たすべき社会的役割を完璧に担ったのが『リメンバー・ミー』という作品です。

『ズートピア』と同じく情操教育にも最適すぎるので、友人の子供たちにもオススメしたいな

さらに、とにかく歌が良い!

『アナと雪の女王』の”レット・イット・ゴー” を手掛けたロペス夫妻。

2人が作詞作曲した劇中歌 “リメンバー・ミー” が、早くもディズニーポップクラシックの仲間入り間違いなしの名曲です!

終盤でこの曲を主人公が弾き語るシーンがあるんですが、涙腺決壊ブワワー!と泣いてしまいました。

周りのキッズから「変なおじさんが号泣してる」と思われたかも知れません。

笹倉鉄平のカラフルな絵画を思わせる圧倒的なビジュアルも素敵です。

メキシコの「死者の日」祭りは『007 スペクター』の冒頭で目にしたくらいでしたが、『リメンバー・ミー』で描かれた死者の世界のビジュアルを観ていっそう興味が高まりました。

Archie Shepp『ザ・マジック・オブ・ジュジュ』のアルバムジャケットみたいな極彩色の世界。

私も死者の世界に迷い込みたい!(ちゃんと帰れる前提で!)

Twitterもやっています。

映画/アート/本の話題が多め。

是非フォローしてみて下さい!

フィルミナ:@filminaty666

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