映画『パシフィック・リム』ネタバレ感想評価!

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フィルミナ(@filminaty666)です。

デッカい怪獣!デッカいロボ!ボッコボッコの殴り合い!

波動拳!デッカい剣!ロケットパンチ!波動拳!波動拳!

今回はギレルモ・デル・トロ監督による

「小学生の夢を180億円かけて実現してみた」企画、

『パシフィック・リム』のレビューです!

予告編

『パシフィック・リム

(原題:Pacific Rim)

2013年/アメリカ
監督:ギレルモ・デル・トロ
キャスト:チャーリー・ハナム/菊地凛子/イドリス・エルバ他

ネタバレ感想と評価

公開当時、老若男女を問わず友だちみんな「スゲー!スゲー!」と言ってたにも関わらず、何となく見逃してた今作。

続編である新作『パシフィック・リム アップライジング』も公開されるしな、

という事でようやく観ましたが、圧巻でしたー!

映画ステータス

(※100点をパラメータ配分)

映像パワー:80

脚本パワー:5

演技パワー:5

演出パワー:15

圧倒的なルック!

※あらすじ省略!

『クリムゾン・ピーク』『パンズ・ラビリンス』など、

ギレルモ・デル・トロ監督の映画を観るたび必ず思うこと。

「脳内に渦巻く映像の引き出しの数が異常!」

「そしてそれを具現化する能力がゴイス!」

とりわけ『ヘルボーイ』シリーズにおけるオカルト知識~スチームパンク知識を総動員したギミック、プロダクションデザインの数々には感激しました。

で、今作『パシフィック・リム』も映像へのこだわりが半っ端でないです↓↓

暗闇に浮かぶネオンライト

特に「ググーッ!」と心を掴まれたのは

中盤のメイン舞台になる香港の街。

ザンザン降りしきる雨・・・

都会の夜を塗りたくる色鮮やかなネオン・・・

雑然と配置された看板・・・

行きかう無数の人の群れ・・・

「うお~ブレードランナーの世界や!」

とテンション↑↑でございます。

↑土砂降りの中たたずむ科学者。デッカードじゃないよ!

スーパーファミコンのゲーム『MOTHER 2』に登場する街ムーンサイド。

あれで暗闇とネオンの妖しさに惹かれて以来、こういう映像に惹かれてやまないのですよ。

(※そういえば後ほど言及するアニメ版『パトレイバー』新OVA版10話にもブレードランナーのオマージュがあったな)

そして香港で巨大な連中が大暴れするという、何とも

ゼータガンダム VS サイコガンダム

な戦闘が今作における個人的ベスト展開です!

激しい戦いは勿論ですが、わたしは光と色彩に見とれちゃいました。

画像を貼らせてください。一緒に見ましょう↓

イェーガーもカッコイイですが、

香港で大暴れする”オオタチ”を始め、怪獣たちが放つ怪しい光も眼福です。

↑これはオオタチの舌。深海に棲んでる光るクラゲみたい。

↑空も飛ぶ。グレムリンに見えるね。

香港シーンに限らず『パシフィック・リム』は全編、暗闇と怪しい光の対比が芸術的です。

デヴィッド・フィンチャースタンリー・キューブリックが作る濃厚な光や色彩に目がないもので。冒頭からワクワク↓

イェーガー整備工場↓

蒸気、ブルー闇、オレンジ色の火花、目が喜んでるのを感じます。

香港シーンで降りしきる雨にしろ、火花にしろ、

「細かい粒子が降り注ぐ光景」

に魅せられてるのかも知れません。

(火花とんでるシーンの画像が見つからなかった残念)

コクピット内や管制室のカラフルな照明も素敵でした。

あとパイロットスーツやイェーガー内部のウェザリングも良い。

塗装が剥げたりヨゴレてる事が

「こいつらは百戦錬磨のパイロットなんやで」

という背景を暗示しています。

細かいところまでデザインが行き届いてて、プロダクトデザイン・美術スタッフという仕事は奥が深いなあ。

特に気に入ったのは、科学者ニュートが怪獣と意識を共有する実験のシーン!

彼の後ろにある実験器具のデザインが、

世界最初の原子爆弾(通称ガジェット)のような禍々しさを呈している。良い!

今作のフィギュア、あるならばこの謎の球が欲しいですもん。

これがガジェット↓

あとスリップノットぽい↓

『ヘルレイザー』ぽくもあるし、刺さったら痛そう!↓

怪獣の脳みそを保管してる容器の色もグーだなあ↓

こうして素敵な映像の数々に見とれることができたのはなぜだろう?

それは冒頭10分に張り巡らされた、細かい演出の積み重ねのおかげだったりします。

作品世界のリアリティ演出が緻密

冒頭10分の丁寧な作り

『パシフィック・リム』は冒頭から怪獣が大暴れ。

そのさい怪獣だけでなく、

「怪獣が倒されたあとの光景」を見せつけることで、

イッキに視聴者を”作品世界内の現実”に引き込みます。

「怪獣やっつけた後あるある」です。

金門橋がバッキバキに壊されていたり、

博物館で怪獣の頭の骨が展示されてたり、

イェーガーの開発工場で働く工員さんの作業だったり、

怪獣が残した巨大な足跡だったり、

タンカーでの怪獣のご遺体運搬だったり。

こういう細かい部分に命かける創作者はカッコイイなあ。

しかもどれもインパクト大に関わらず、映るのはわずか1秒前後

頑張って作ったものをほとんど映さないってすごいですよ。

「神は細部に宿る」を地で行く姿勢に脱帽です。

わたしが作ったんなら「もっと映してくれー!」と言ってしまうかも(笑

一方、冒頭で怪獣が破壊の限りを尽くす模様は主にPOV形式で撮影されています。

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クローバーフィールド』を思わせる疑似ドキュメンタリー感です。

それから真夜中に

「怪獣が現れたぞ!招集命令だ!」

とパイロットである主人公とその兄ちゃんが叩き起こされる序盤のシーン。

弟「兄ちゃん怪獣だ!起きろホラ!(バンバンバン!)」

兄「えぇ・・・?いま何時・・・?」

弟「夜の2時!」

兄「(マジか~~、、ねむ・・・)

このシーン一つで

「怪獣の存在が非日常でなく日常の世界」

という事が強調されます。

演出と気付かせない演出の積み重ねで、

自然と作品世界に導入されたわたし。

この時点ですっかりイェーガーのパイロット気分です。

「視聴者の集中力を維持させる = 自分と関係のある事と思わせる」

その為にも、「冒頭の10分ってホント大事だな~~~」と改めて思いましたね。

その後に出てくる、イェーガーを収納するドックの様子もいい。

「忙しそうに走り回る沢山の作業員たち」

彼らが”作品世界のリアル”をさりげなく際立たせてました。

「これ、押井守なら作業員にもスポットを当てそうだな~」

そう思いながら観てたんですが、調べたらギレルモ・デル・トロ監督が

「ジェームズキャメロンに推されて『パトレイバー』にハマった」

と述べたインタビューを見つけて納得しました。

そういえば管制室で活躍する青年は千葉繁さんが吹替をやってます。

千葉さんは『パトレイバー』のレイバー整備員シゲさん役でも有名。

これも意図的なキャスティングなのかも知れませんね~。

遅い、だがそれがいい!

巨大ロボにしろ怪獣にしろ、動きがあまり速くないのが良い!

ドシーン・・・!ドシーン・・・!

とゆっくり動くんで、デカさだけでなく「こいつらは重い」というのが伝わり、いっそうリアリティが増します。

特にゴリラのようにナックルウォークで襲い掛かる怪獣と戦うシーンが印象深い。

イェーガーがぶん投げられるんですけど、

ゆっっっくりと宙を舞い、、、

ガシャアアア!派手に地面に激突して受け身を取る。

投げられるシーンがこんなにカッコイイなんて!

その他、カメラをまたいでノシノシ歩くイェーガーを見上げる構図や、

デカイ船を武器にバッカンバッカン怪獣を殴るのもアガりました。

終盤の名シーン

ラストの戦闘シーン、海底での大爆発。

「海水が吹っ飛び、しばらく海の底が陸地になる」

という演出でセンス・オブ・ワンダーを感じさせてくれました

ホントに可能かは別にしても、爆発の大きさが説得力を持ってビシビシ伝わります。

爆発の威力を示す演出としては『恐怖の報酬』某シーンが最も好きなんですが、ネタバレになるので伏せます。

脚本がうす味、だがそれがいい

人物の内面は深く掘り下げられず、

「こいつ、血の気が多い生意気ボーイ!」

「こいつ、威厳たっぷり頼りになる上司!」

「こいつ、怪獣オタク!」

と、人物たちはある程度、記号的・一面的に描かれます。

いちおう「人物が過去のトラウマと対峙、乗り越える」という物語の骨子はあれど、あくまで作劇上の体裁を整える程度に過ぎません。

そのおかげで今作のメイン要素である映像に集中できるんですね。

「イカした怪獣とロボと闇と光と色彩にひたすら没頭してくれ!」

て事だと思います。

なんですが、いくつか人物に関しても好きなポイントがありました↓

あの演技に胸キュン

序盤の好きなシーンがこれ。

「気になる青年ベケット君が自部屋に入ってくる!」

そう思いウキウキ待ってたマコさんの前に現れたのは、イドリス・エルバ長官。

「長官やん・・・!」と驚くまでの一連の演技にグッときました。

イドリス・エルバ

怪獣退治組織の長官を演じるのがイドリス・エルバ。

この貫禄、いずれモーガン・フリーマンのポジションを受け継ぎそうな気がするのはわたしだけでしょうか?

コメディリリーフ

数学者ハーク(左)と科学者ニュート(右)のコンビもホッコリさせます。

いつもいがみ合ってるように見えるけど、ホントはそう互いに悪く思ってないこの感じ。

井伏鱒二『山椒魚』を思い出すな

ところでニュート。

ギレルモ・デル・トロに引けを取らないオタクボーイ、J・J・エイブラムスとそっくりだ。

J・Jの『クローバーフィールド』的な演出もあったし、これも意識しているのでは?

声優スーパーロボット大戦

『パシフィック・リム』2回目を日本語吹替で観たんですけど、

吹き替えキャストがめちゃ豪華でビックリしました!

怪獣オタクの科学者ニュートは、アムロこと古谷徹さん。

イェーガーパイロットのベテラン父ちゃんは、赤い彗星のシャアこと池田秀一さん。

『機動戦士ガンダム』の主役2人が、今作では『ゼータガンダム』の時のように味方同士!

イェーガーに搭乗し怪獣に立ち向かう彼らも、

公的機関でなくエゥーゴのような非公認の軍隊所属ですから、

ゼータの設定と似てるっちゃ似てるかも知れません。

同じくパイロットの菊地凛子さんは、エヴァンゲリヲン弐号機のアスカ役、林原めぐみさんが吹替を担当しています。

日本人が日本人の吹き替えをするの面白い。

菊地凛子さんが搭乗するイェーガーは弐号機のようにビースト化しないけどね!

それにイドリス・エルバ役の玄田哲章さんはトランフォーマー・コンボイの声優。

数学者役の三ツ矢雄二さんはコンバトラーV。

スパロボ感ハンパないんですよ。マップ兵器を使うのはロボじゃなく怪獣でしたが!

(強力な電磁波で香港の街を停電させ、イェーガーの動力を奪った怪獣レザーフェイス。ゴリラのように走る↓)

おわりに

これも重要なんですが、ラストがキスシーンじゃないのが爽やかで良い!

ハリウッド映画は男女2人がチュッチュしながらカメラが「ズオォォォ!」と引いて幕、みたいな終わり方も多いですけど、

『パシフィック・リム』はそういうホレタハレタを持ってこないから、終わりまでサッパリしてました。

なにせ「小学生の夢」が詰まった映画だからね!

みんなとドッジボールせずに怪獣のことばかり考えてる少年はチューなんて知らないの。

というわけで、圧倒的映像と巧みなリアリティ演出により

心を少年に戻してくれるアンチエイジング映画

『パシフィック・リム』レビューでした。

ぜひ大きな画面で観て目に贅沢をさせてあげよう!

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