映画『スポットライト 世紀のスクープ』(2015) 感想と評価

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フィルミナ(@filminaty666)です。

巨大な権力が隠ぺいする不都合な真実。

地を這う虫のように真相を追求する、新聞記者チームの戦いを描いた社会派ドラマです。

予告編

映画データ

『スポットライト 世紀のスクープ』

(原題:Spotlight)

20115/アメリカ
監督:トム・マッカーシー
出演:マイケル・キートン/マーク・ラファロ/レイチェル・マクアダムズ他

ネタバレ感想と評価

抑制のきいた演出

演者たちのおさえ気味な感情表現や、

ハワード・ショアのミニマルなピアノ、

色味の薄い衣裳やプロダクションデザイン、

動きを最小限に抑えたステディカムのシンプルな撮影など、

テンションが抑制された演出で「華より真実」というジャーナリストの職業倫理が表現されています。

娯楽としての取っつきやすさよりも、仕事人へのリスペクトを優先した作りが好印象です。

焦らず着実に取り組もう

特に膨大な量の資料を一つ一つ丁寧にチェックするシーンとか、

情報を持ってそうな人々に接触するための度重なるトライ。

記者の地道すぎる努力の積み重ねは『ゾディアック』を思わせます。

(チームプレーの『スポットライト』と違い『ゾディアック』ではジェイク・ギレンホール君がたった一人で孤軍奮闘。孤独感でジメジメどんよりな演出がハマっていました)

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やっぱり執念と継続が最後にはモノを言うのだな!

なんでも長い目でじっくり取り組まなきゃ!

私は弱い人間で、ついつい

「今すぐ!できるだけ簡単に!結果だけがほしい!」

と甘えた考え方をしてしまいます。

彼らの仕事に対する姿勢には恥じ入りましたね~。かっこいい。

あの映画に似ている

テーマ面でよく似た映画として『大統領の陰謀』も思い出します。

ウォーターゲート事件の陰謀をつきとめた、同じく新聞記者たちの奮闘を描いた作品です。

腐敗しているのが

「よりによって人々がもっとも信頼したい組織」

である点が両作に共通するポイントで、恐怖の軸もまさにそこ。

政府、警察、法曹界などはよく題材になりますが、

宗教団体が信者の信仰心につけ込んで搾取するなんて、

吐き気を催す邪悪じゃありませんか。

免罪符の発行で権威と財政を維持しようとした中世カトリック教会と何ら変わりません。

取っ掛かりは小さな悪に過ぎないと思っていたものが、調査を続けるうち、背後に巨大な黒幕が存在することが分かる展開も同じです。

アラン・J・パクラ監督は『パララックスビュー』でも権力の陰謀を突き止めるため孤独に戦う男を描いていましたね。

どの作品もそうですが、事情を知りすぎて抹殺される危険を顧みずに、信念を貫く人々の姿に惚れます。

「どうせできっこない」の自意識に酔わない!

課題解決のハードルが高すぎるからと簡単に諦め、

安易なニヒリズムに陥るのは愚の骨頂!

スポットライトが自分に当たらなくてもめげないで、

今できることをじっくりじっくりやりましょう!

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